犬を飼う前に

「はい」と言える?犬とくらす5つの心がまえ

【登場人物】
いぬらー所長:また犬を飼いたいと思っているけど、迷いがある飼い主代表。
ぷう先輩:かつて所長と暮らしていたトイプードル。今は天国から迷える所長を見守っている。

いぬらー所長

また犬と暮らしたいな。でも今の生活で、新しく迎える子をちゃんと幸せにしてあげられるのかな…?

ぷう先輩

犬との暮らしはかわいいだけじゃなくて、責任もあるからね。
新しく犬を迎える前に、心の準備ができているかチェックしてみよう!

犬を迎える前にチェック!
「医・食・住 + 動・気」5つの心がまえ

ぷう先輩

犬を飼うということは、その命をあずかるということ。
”命をあずかる準備ができているか”をチェックしてみよう。

病気やケガのとき、病院に連れて行ったり、看病できますか?【医療】

栄養のあるごはんと、きれいな水を毎日用意できますか?【食事】

犬が快適に過ごせる住まいを整えられますか?【住まい】

お散歩や遊びの時間をとれますか?【行動】

犬が安心できるように、信頼関係を築けますか?【気持ち】

できることから始めよう

いぬらー所長

チェックリストで少し不安になりました…。やっぱり犬を飼うのは難しいのかな…?

ぷう先輩

最初から完璧じゃなくて大丈夫。
ひとつずつ、今からできることを考えてみよう。

医療費が心配。動物病院って高いの?

病気やケガは突然やってくるもの。万が一に備えておくことが重要
■毎月3,000円程度で“犬のための積み立て”を始めてみる
⇒ 小さな積み立ても、いざという時の心強い備えになります
■ペット保険を検討する
⇒ 医療費の負担を軽くする手段のひとつ
  どんな治療が対象になるか、事前に確認しておくと安心です
■愛犬の日々の健康チェックを習慣にしよう
⇒ 早めに異変に気づければ、軽い治療ですむことも
  結果的に医療費の節約にもつながります

ぷう先輩

病気を防ぐための大事なケアが他にもあるよ
・狂犬病予防ワクチン(法律で義務)
・フィラリア症予防薬
・ノミ・ダニ駆除薬
・混合ワクチン

どんなごはんをあげればいいの?ドッグフードの種類が多くて選べないよ

パッケージに「総合栄養食」とあるものを主食に選びましょう
総合栄養食とは、水とそのフードだけで健康に生きるための栄養を満たせるごはんのこと。“バランスのとれた定食”のようなものです。
■年齢(月齢)にあわせたフードであることも重要
⇒パッケージの「生後10か月まで」「1歳〜6歳」などの表記を確認しましょう
■ごはんの量は、パッケージに表示されている「1日分の給与量」を参考に
■おやつのあげすぎには注意。太ると病気のリスクも高まります
■お水は毎日取り換えて、いつでもきれいなお水が飲めるようにしておきましょう

ぷう先輩

お魚?ビーフ?チキン?
どれが好きか、愛犬の「お気に入り」を見つけるのも楽しい時間だね
ぼくはチキンが大好きだったなぁ。

犬にとって快適な住まいって…?

愛犬が落ち着く居場所をつくってあげよう
■温度、湿度の設定
⇒室温は20~25度、湿度は40~60% を目安に
■犬にとって危険な食べ物は届かないところにおく
⇒人間が食べるものや、観葉植物を犬が口にすると危険なことがあります
■犬はきれい好き。トイレ、寝るところ、ハウスは清潔に

ぷう先輩

落ち着ける場所があって、毎日安心して過ごせるワン。

毎日お散歩の時間がとれるか心配…

お散歩で、歩き方や愛犬の様子を観察することで、愛犬の健康チェックにもつながります
■お散歩は自分の健康にもいいね◎
■お散歩に行けない時は、お家の中で一緒に遊んで愛犬とコミュニケーション

ぷう先輩

お散歩も遊ぶのも大好き!
飼い主さんとのコミュニケーションは幸せを感じる時間だよ。

ちゃんと愛情を伝えられるかな?

犬は飼い主さんと一緒にいることがとっても幸せ。
■いっぱい褒めてコミュニケーション
■たくさん遊んでコミュニケーション

ぷう先輩

目を見て名前をよんでくれる、一緒に笑ってくれることが、犬にはとっても幸せなことなんだ。

”動物の5つの自由”とは?

ぷう先輩

このチェックリストは、「動物の5つの自由(The Five Freedoms for Animals)」に基づいて作成したんだ。動物が健康で幸せに生きるため、動物たちを守るために作られた考え方だよ。ひとつずつ詳しく説明していくね。

療】痛み・病気・ケガからの自由
⇒ 犬は痛みを言葉で伝えることができません。飼い主が普段とは違う愛犬の体調の変化に気づき、すぐに対処できる環境を整えましょう。

事】飢え・渇きからの自由
⇒ 毎日、栄養のある食事と、いつでも飲めるきれいな水が必要です。

まい】不快からの自由
⇒ 暑さ・寒さ・騒音・不衛生などを避け、安心できる環境を整えましょう。

【行本来の行動をとる自由
⇒ お散歩や遊びなど、犬が持つ本能的な欲求を満たす時間が大切です。

持ち】恐怖・ストレスからの自由
⇒ 犬は褒められるととてもうれしいです。やさしく接し、愛犬に安心感をあたえて、信頼関係を育てましょう。

まとめ「守る」と「満たす」でつくる幸せな暮らし

いぬらー所長

犬を飼うということは、命をあずかるという大きな責任があるということ。

愛犬と少しでも長く幸せな時間を一緒に過ごすために、飼い主として「愛犬を守る責任(医・食・住」と「愛犬の心を満たす責任(動・気」があるんだね

愛犬の犬生を幸せいっぱいに満たせるようにがんばります!

「犬の飼い主研究所」所長
いぬらー所長
性格:ちょっとドジだけど一生懸命。飼い主さんの悩みに寄り添いたい研究者。犬に振り回されながらも、日々研究を続けている。

口ぐせ:「犬と自分にやさしく暮らす」

趣味:犬の動画鑑賞、飼い主さん観察、ローソンスィーツ好き

特技:わからないことは相談する

モットー:「成せば成る、成さねばならぬ、何事も」

過去:先代犬「ぷう先輩」との暮らしが研究の原点。今も心の中に“ぷう先輩”がいる。

使命:犬との暮らしに迷う飼い主さんが、ひとつずつ悩みを解決して前に進めるようにサポートすること。